セミナー・講演 2022.08.18

【開催レポート】2022年7月27日、高齢者住宅新聞社主催『住まい×介護×医療展‘22』において「進んでいる介護事業者の生産性向上・ICT活用の取り組みを探る~施設介護、在宅介護に双方において将来を見据えて取り組むべき事とは~」と題した座談会が開催されました。

CareTEX横浜 第3回介護テクノロジー横浜の専門セミナーで講師を務めるビーブリッドの代表竹下康平 CareTEX横浜 第3回介護テクノロジー横浜の専門セミナーで講師を務めるビーブリッドの代表竹下康平

2022年7月27日。高齢者住宅新聞社主催『住まい×介護×医療展‘22』会期2日目に東京ビックサイト 会議棟において「進んでいる介護事業者の生産性向上・ICT活用の取り組みを探る~施設介護、在宅介護に双方において将来を見据えて取り組むべき事とは~」と題した座談会が開催されました。

この座談会では、弊社代表竹下がファシリテーターおよび企画を務め、竹下が日頃から懇意にさせていただいているお三方に登壇いただき、それぞれの立場からICT化へのアプローチや課題解決について竹下との対談形式で語っていただきました。

パネリストとしてご登壇いただきましたのはこちらの方々です。

  • 株式会社クラーチ 代表取締役 鮫島 智啓様
  • 社会福祉法人青森社会福祉振興団 理事長  中山 辰巳様
    (コロナ対策のためオンライン登壇)
  • 株式会社わかばケアセンター COO 鈴木勝博様

ファシリテーター:株式会社ビーブリッド 竹下 康平

まずは各社の自己紹介から始まり、その後のディスカッションでは、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、在宅介護という、同じ介護でも業態が違うことで、視点やICT取り組み方にも特徴や工夫があることがよくわかりました。



〈ICT化への業態別アプローチ〉

  • クラーチ鮫島社長
    有料老人ホーム⇒「ご利用者とそのご家族のため[サービスの付加価値として]」
    ―普段の様子を記録することでご家族にも安心感。
    ―80代でもデジタル機器が使える人が3割。10年後には当たり前に。
    ―サービスの質を高めるため新卒採用にも力を入れる。ICT度入は採用面でもキーになる。

  • 中山理事長
    特別養護老人ホーム→「地域のために[採用が難しくてもケアの質を維持]」
    ―介護人材が深刻になることは明らか。地方はさらに深刻。
    ―介護のみならず、調理の人手不足。
    ―介護、調理、運搬までもICT、IoT化することで、人がいない中でも工夫をして福祉を実行
     していかなければならない。

  • 鈴木COO
    訪問介護→「職員のために[働き方改革の一環で]」
    ―在宅介護は基本的に人手にたよるしかない。
    ―ペーパーレスだけでも5年かかったし、最初はブーイングも多かったが苦労しながらも、
     ケアマネ業務を全て在宅で行えるようにしたことで働きやすい環境を実現。
    ―コロナ禍でも売り上げを伸ばす。

最後に、将来を見据えて取り組むべき事課題や展望をうかがい座談会を締めくくりました。

  • 鈴木COO
    ―常にチャレンジして、それを乗り越えていく。
    ―職員にはやり切ったことを実感してもらい「何万件もの訪問データが見られるようになった」
     など具体的なICT化によるメリットを感じてもらう。

  • クラーチ鮫島社長
    ―利用者や家族にとっての付加価値を追求する。
    ―いまだに紙で記録とか、先輩に教えを乞うような職場環境では若い人材は集められない。
     デジタル化で職場も魅力的に。

  • 中山理事長
    ―深刻な介護人材不足のためのアプローチは2つにわかれる。
     ICTはよくわからないというところでは海外人材の活用。もう一方はICTの促進へ。
    ―介護、ICTが分かり、海外人材との共存がマネジメントできる人材が必要。


ご登壇いただきましたパネリストの皆様。 お忙しい中、当企画にご協力いただきましたことを心から感謝いたします。 また、ご来場の皆様、高齢者住宅新聞様、この度はありがとうございました。

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